【日本一周旅】28日目〜象潟と竿燈まつり〜

旅日記

昨日は新潟県の長岡を朝から出発し、新潟市を通りながら1日かけて山形県の鶴岡市まで移動してきました。

これだけ一気に大移動しているのは、秋田の「竿燈まつり」に参加するためです。

今日は秋田県に入り、夜は念願の竿燈まつりを楽しんだ1日をお届けします。

道の駅庄内みかわ

昨晩の滞在場所は「道の駅庄内みかわ」。

鶴岡市街から少し離れた場所にあり、のんびりとした空気で快適にくつろげました。

しかも電波がめっちゃ良いというおまけつき。

天気が良い上に虫が少ない場所だったため、車のドアを開けて換気をし、さらに布団も干しました。

午前中いっぱい天日干ししたので布団はほかほかです。

朝の間は車の陰でのんびりとブログを書いて過ごしました。

ちなみに朝の7時台から隣の広場ではゲートボール大会が繰り広げられていました。
ご老人たちが超元気なのは全国共通なんですねえ。

この道の駅は車中泊旅中の方々が結構滞在していたのですが、近くに停まっていた横浜ナンバーの大きなキャンピングカーで旅をしている方に話しかけてもらって色々と教えてもらいました。

  • 車中泊で長岡花火に行くならおすすめの滞在&鑑賞スポット
  • 五所川原の立佞武多が断然おすすめなこと
  • 北海道の道の駅ではゴミ捨てが有料なこと
  • 水なんて買う必要がないこと

「私も車中泊の先輩たちから教えてもらったことなんだよ」と有力すぎる情報をたくさん教えていただきました。

ありがとうございます…!

酒田ラーメンを実食

夕方には秋田市内に入らなければならないことを見越して昼前には出発です。

まず目指すはお昼ごはん。
山形県酒田市まで走りました。

食べたかったのは「酒田ラーメン」です。

山形は1世帯あたりのラーメン消費量が日本一に何度もなったことがあるほどのラーメン大国。

その中でも酒田ラーメンは、「日本ご当地ラーメン総選挙」であの博多豚骨や札幌味噌をおさえて日本一になったこともある大人気のご当地グルメです。

ぜひ食べたいと思っていた山形のラーメン。
やってきたお店は、酒田ラーメンの王道と口コミで書かれていた「花鳥風月」です。

そして食べたのがこちら。

魚介出汁のスープに具材がワンタンという特徴的な一杯です。
美味しい…!

やっぱりご当地ラーメンを食べるのは楽しいですね。

大人気店のようで、11時過ぎにはすでに満員でした。
店を出た12時前には行列が。

早めに行っておいてよかったです。

おまけ

昨日一日でかなりの距離を走ってカラカラになっていたガソリンを鶴岡で補充しようと思っていたのですが、なんと山形県に入った途端にガソリンの値段が跳ね上がりました…!

どこを見ても180円台/L、190円台なんてのも普通にあります。

こんなことなら150円台で入れられた新潟県内で少しでも補充しておけばよかった…!

(ちなみにこの後秋田県に入ると170円台まで落ち着きます。なんだったんだ山形..)

象潟エリア

九十九島

お昼ごはんを食べ終えたら快調にドライブをして一気に北上していきます。

しかし秋田市内の竿燈まつり用駐車場が開放されるのは17時半ごろ。
このままでは早く着きすぎます。

どこか観光しようかなとぼんやり思っていたところ、標識で「象潟」の文字を見つけました。

「そうか象潟(きさかた)があった!」と急遽道の駅に寄ってスポットを調べました。

するとなんと目的の観光地は道の駅からすぐそこ。
徒歩で目指します。

「蚶満寺」に着きました。

目的のスポットは、一度行ってみたいと思っていた「九十九島」です。
蚶満寺から遊歩道コースが伸びているのでここを歩きます。

ここはもともと海だった場所で、小さな島がぽつぽつと浮かんでいる、宮城の松島のような景色だったそうです。

鳥海山の土砂で陸地になり、今は田園風景の中にかつての島たちが少しだけ残っているという変わった風景を楽しめる場所です。

松尾芭蕉が奥の細道を記したことで有名な東北旅をした際に、この象潟を最北のゴール地として目指したということで有名なスポットでもあります。

芭蕉は松島と象潟には対照的な印象を持ったそうです。

たしかに日本三景に選ばれるほど明るいイメージがある松島とは裏腹な、哀愁漂う空気があります..

しかしそれがまた印象深いスポットであり、現在も観光名所となっていることは間違いありません。

島めぐりコースはあまり景色が変わらないなと思ったので、満喫したところで折り返してきました。

来月に東北旅をするときは、松尾芭蕉の存在がよく登場しそうですね。

道の駅象潟

車を停めていた「道の駅象潟」は、かなり立派な道の駅で多くの利用者で賑わっていました。

ねむの丘というメインの建物の最上階には、日本海や九十九島の景色を一望できる展望台があります。

ちなみに、晴れ渡っていれば九十九島の奥に鳥海山が見えるはずなのですが、今日は思いっきり雲が被ってますね。

にかほのびわソフトが美味しそうすぎたので購入。

暑さにやられかけた時に見るソフトクリームの写真は危険です…!

元滝伏流水

次の目的地は、道の駅や象潟駅がある市街地からは少し離れた自然の名所です。

目的のスポットまできれいに整備された遊歩道を進みます。

見えている渓流の景色がすでにめちゃくちゃきれい…!

川に近寄ると異常なほど冷たい空気が身を包んでくれます。

その川の冷たさと空気中の温度差によって派手に蒸気が発生し、なんとも幻想的な景色に。

そして着きました「元滝伏流水」です。

鳥海山に染み込んだ雨や雪解け水が伏流水として地表に吹き出している絶景スポット。

迫力もあり幻想的な空気もある圧巻の景色です。

なによりこの場所とんでもなく涼しいのです。
まさに天然クーラー!

快適すぎる冷気と離れたくなさすぎて、しばらくシャッターを切っていました。

蒸気が発生しすぎて写真撮影自体は難しかったですが、自然の力を感じられて大満足な時間でした。

ちなみに、水の冷気で冷やされまくったカメラを一気に暑い場所に持っていくとこうなります。

まっ白!

カメラにとっては1番よくないシチュエーションですね。

竿燈まつりへ

象潟を出発する頃にはすでに夕方になっていたため、慌てて秋田市内を目指します。

信号もなく皆が快調に走りたい道路なのに、2台前にいるバイクが気分によってスピードを変えまくって周りがイライラしまくるという少々愉快なドライブコースを進み、秋田市内に入ります。

最上川を渡って秋田市街へ

懐かしの秋田の街並み。
すでに竿燈の移動が開始されていました。

竿燈まつり会場の周辺では専用の無料駐車場がたくさん開放されるのですが、17時半過ぎにはすでに満車が続出。

なんとか会場に比較的近い、裁判所前の駐車場に停めることができました。

ギリギリ…!

すごい数の観光バスと盛り上がる屋台村を見ながらまつり会場まで歩きます。

続々と待機スポットに入ってくる竿燈とお囃子の音が最高にわくわくさせてくれます…!

入場の合図を聞きながら、なんとか人が前に被らない場所を確保できました。

そして演技がスタート。

「どっこいしょどっこいしょ」というかけ声に合わせて夜空に一気に竿燈が広がります。

うっとりと景色を楽しむというよりかは、圧倒的なまつりの活気が勝っていましたね。

太鼓と笛のお囃子もいまだに頭から離れないほどです。

演技は少しずつ場所を変えながら計3回行われるため、移動しながら色々な角度から楽しみました。

竿燈まつりは、僕の地元徳島の阿波踊りとなぜか似た雰囲気を感じました。

街中に響く鳴り物のリズムや場所取りの雰囲気、団体ごとにそれぞれの演技を披露してくれる感じなど、共通点が多いのではないでしょうか。

なにより、祭りによる街の活気づき方がそっくりです。
遠く離れた場所ゆえに不思議な感覚でした。

ちなみに、以前に秋田市を観光した際、「ねぶり流し館」という竿燈まつりの資料館で竿燈を持ち上げる体験をしたことがあります。

当時大学1年生の僕でしたが、片手に乗せるのは幼稚園児用が限界でした(笑)
小さい頃から練習することで掴むコツがあるそうです。

体験をさせてくれたスタッフの方とたくさんお話をして、「絶対夏に来ます!」と言ってから約3年半。

本当に念願だった竿燈まつりをたっぷり楽しめて大満足でした。

車中泊へ

演技が終わるのを見届けたら道が混む前にすぐ移動です。

快活クラブに入ってシャワーを浴びました。

長岡花火と違ってスムーズに入れましたが、ここも祭りを楽しんだ旅行者で賑わっていましたね。

シャワーは随分と順番待ちしました。

そして夜もかなり遅くなりましたがスーパーへ。

今晩の滞在場所は「道の駅あきた港」です。

海風が吹き抜けて超快適なスポットでした。

今日の夕食です。

明日からは二人旅がスタートします。

またあした〜

(2024年8月4日)

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