昨日は、本土最東端の納沙布岬と春国岱の景色を巡る、根室大満喫な1日でした。
そして今日は、道東の風景スポットを一気に駆け巡ります。
一昨日くらいから青空が広がる道東ですが、それも明日の昼まで。
この天気ボーナスタイムにできるだけ行きたいところを巡るべく、朝から夕方まで全力で観光をしました。
最高の天気のもと、道東の景色を大満喫した様子をお届けします。
道の駅しゃり
昨晩の滞在場所は「道の駅しゃり」。
知床観光の拠点、斜里町の真ん中にある小さな道の駅です。
昨晩に到着してから初めて気づいたのですが、僕はこの道の駅を以前にも利用したことがあります。
鉄道旅の最中、斜里駅で列車を待っている時にこの道の駅で時間を潰しました。
当時は道の駅という存在もあまりわかっていなかったので、クーラーを求めてやってきただけなのですが。
こじんまりした施設ですが、知床観光で知りたい情報はしっかり集まっているという場所です。
新しいのでトイレ等も綺麗で快適でしたね。
駐車場が需要に対して小さすぎるので、車中泊利用者は道向かいの臨時駐車場を使用するように案内されています。
さすがにこの小さな道の駅で8時や9時までのんびりと駐車場を占拠するのは心苦しいところです。
しかし、今日は朝のうちに行きたいところがあるので、混み合う駐車場に配慮する必要はなく7時過ぎには出発です。
天に続く道
道の駅から10kmほど走ります。
知床の雄大な山が見えて感動です。
ネットの情報では「近くに展望台があってそこに車を停めることになる」と書いてあったので、展望台駐車場に停めて10分くらい歩きます。
そして目的地に着きました。
と思ったら、駐車場あるやないかい。
歩く必要はなかったようです。
そして、やって来たのは「天に続く道」。
全長約28kmにも及ぶ直線道路、そのスタート地点です。
まさに北海道らしい景色ですね!
地平線の彼方までまっすぐに伸びる道が、空に向かって伸びているように見える壮大な風景スポットです。
有名なのはこの道の先に夕日がズドンとある写真でしょうか。
しかし、朝でも気持ちがいい景色を楽しめます。
車道の真ん中で撮影したかったので、朝の車が通らない時間に来たかったのです。
観光客はちらほら訪れていましたが、道路の通行はほとんどなくのんびりと写真を撮れました。
記念撮影もばっちり。
最高に気持ちのいい朝です。
ずっと見たいと思っていた北海道の直線道路の風景を見られて、朝8時ですでに大満足でした。
ちなみに、天に続く道スタート地点からくるっと右を向くと「海に続く道」もあります。
天気のおかげでオホーツク海も綺麗に見えていました。
歩く必要はなかったとはいえ、車を停めた場所までも楽しい景色はいっぱいです。
絵になりますね〜まさに北海道!
せっかくなので展望台にも登ってみます。
予想以上に見晴らしのいい場所でした。
天に続く道をさらに遠くまで見通せる上に、オホーツク海や鮮やかな畑の景色も楽しめます。
何より青空って本当にすばらしい…!
今日巡るスポットたちはどうしても青空と一緒に見たい場所ばかりなのですが、快晴を追いかけて昨日の夜に大移動をしてよかったなとこの景色を見ながら思いました。
ひと通り満足したので、道の駅しゃりに戻って少しだけWebライターの仕事を進めます。
ちなみに知床エリアに関して、今回の旅では天に続く道だけを見て、知床半島の方には行かないことにしました。
理由は「時間とお金の無さ」。
晴れる日が限られている中で、どうしても行きたいスポットがあるわけではない知床半島に1日費やす必要はないなと判断しました。
(絶景があるのは間違いないですが…!)
知床五湖などの有名スポットは以前に観光したことがありますし、知床半島でサクッと見れてしまうようなスポットたちには格別惹かれる場所はありません。
僕が夏の知床で魅力を感じるのは、観光船から見るクジラやヒグマ、そのほか野生動物たちの姿を捉えることです。
しかし、野生動物を見られるまで粘る時間もなければ、船やガイドさんを頼るお金もありません。
そしてさらに、超望遠レンズを持っていないので野生動物を見られても写真に残すことができないのです。
以前に知床半島を観光した時にも思ったことですが、知床は「北海道旅行の流れ」で行って満足できるような場所ではありません。
本当に知床を満喫したければ、知床だけで最低でも1週間はかけるべきだと僕は感じています。
またいつか、超望遠レンズなどの動物を撮れる機材と自由に巡れる財力を身につけて、たっぷりと知床に時間をかける旅行をしに来ようと決心し、今回は知床を離れることにしました。
神の子池
道の駅しゃりを出発し、次の目的地を目指します。
快晴の中、知床の山を望みながら気持ちのいいドライブです。
途中のパーキングで良さげなビューポイントがあったので寄ってみました。
日本で最も美しい村にも名前を連ねる清里町も通り過ぎます。
通り過ぎちゃっているものの、この辺もいつか行ってみたい場所だらけです。
人生であと何回北海道旅行することになるのか..
山を登り、スポットの直前では約2kmの未舗装道路が。
道東に入ってから未舗装路に突っ込むことが多く、タイヤが痛んでいないかだいぶ心配ですね。
そして着きました、「神の子池」です。
神の子池はこちら。
ブルーに輝く水が特徴です。
摩周湖の伏流水だそうで、信じられないくらい水が綺麗なことと、倒木が腐らず化石のように水中に残っていることで不思議な美しさを放っています。
この青色は、「見る角度によって」みたいなことはなく、本当に肉眼でこんな感じで見られます。
青空のときに行けたおかげで、鮮やかな景色を楽しめました。
しかしこれが水深5mもあるとは信じられない。
驚くほど綺麗な水です。
オショロコマという魚が泳いでいる雰囲気がまたなんともいえない美しさを出しています。
木道が綺麗に整備されていて、池の周りをぐるっと歩くことができます。
ここもインスタで見つけていつか行きたかった場所。
最高の条件で見られて大満足でした。
摩周湖
第三展望台
神の子池を出発し、次のスポットに向かいます。
直線距離ではすぐ近くなのですが、まわり込まないといけないのでこれが意外と遠い…!
だいぶ山を登り、目的地は「摩周湖」です。
摩周湖には主な展望台が3つあるのですが、今回はそのうち2つを巡りました。
まずは第三展望台へ。
第一展望台に向かう道沿いに駐車場があります。
混雑必至らしいですがたまたま空いていてスムーズに入れました。
すでに摩周湖の反対方向の見晴らしも最高!
そして、摩周湖側に階段を登って目に飛び込んでくる景色がこちら。
なんとあの「霧の摩周湖」とも呼ばれるこの湖が信じられないくらい晴れている…!
地元の方に聞いたのですが、夏の摩周湖がここまで綺麗に見えるのは本当に年に数日ほどしかないそうです。
実際、インスタのストーリーで上げたら「私が行ったときは霧で何も見えませんでした」という反応がたくさんありました。
展望エリアから見渡せる景色も最高で、気持ち良すぎる360度パノラマ絶景です。
摩周湖は流れ込む川も流れ出す川も無いため水位が一定で、高い透明度が生み出す独特の色は「摩周ブルー」と呼ばれます。
初めて訪れたのですが、いきなりこの摩周ブルーを完璧に近い条件で見られたのは本当にラッキーでした。
たくさんの観光客が来ていましたが、何度目かの挑戦だった人も多いようで、「うわついに晴れている!」と歓喜の声があちこちで上がっていました。
離れがたい気持ちになるような、最高の景色でした。
第一展望台
第三展望台ですでに満足するほどの絶景を見られましたが、第一展望台にも向かいます。
ドライブコースも見晴らしが良すぎてずっと展望台状態です。
数キロ走って第一展望台に着きました。
ただ展望台が整備されているだけの第三展望台に対して、第一展望台はカフェやトイレなど施設が充実しているのが特徴です。
こんな感じで展望テラスもおしゃれできれい。
摩周湖もきれいに見られます。
展望テラスは人が多すぎて落ち着かない上に木が多いので、少し離れた場所からの方が写真は撮りやすいかもしれません。
穏やかな水面に雲や山がリフレクションして、本当にうっとりする景色です。
最高の摩周湖観光ができたのではないでしょうか。
道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠
昼ごはん
摩周湖から山を下り、また別の峠に登っていきます。
やって来たのは「道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠」。
山頂にある綺麗な道の駅です。
すでに15時になっていたのですが、朝から何も食べていなかったのでここでようやくお昼を食べます。
狙っていたメニューは売り切れていたのですが、ジンギスカン焼きそばが美味しそうだったので注文。
ジンギスカンタレで味付けされた豚肉は、美幌の豚らしいです。
空腹にこってりした味が染み渡りました。
美幌峠
この道の駅に来た理由は、「美幌峠」の絶景を見るためです。
道の駅すぐ横にある階段を登っていくと、美幌峠の頂上展望台に行くことができます。
美幌峠は、山と屈斜路湖の絶景を見渡せる眺望スポット。
この日は午後になると空の色が薄く飛んでしまっていたので、写真は少し撮りづらかったですね…!
しかし、これぞ絶景という見晴らしです。
屈斜路湖の反対側も高原が広がっていて息を呑む風景。
美幌峠は、朝焼け夕焼け星空、紅葉や雲海などあらゆる絶景を楽しめるのも魅力です。
せっかく道の駅もあるので、車中泊を計画に入れてまた絶対再訪したいですね!
ちなみに、想像に難くないと思いますが、道の駅前後のドライブコースも最高の景色です。
行きも帰りも爽快な気分で走れます。
メルヘンの丘
美幌峠を網走方面へ下っていきます。
突然現れた数kmにわたる白樺並木に感動しながらドライブ。
ここも知られているスポットなのでしょうか?
そして、想像以上に大きな町だった美幌の市街を抜けて、大空町の女満別まで北上します。
夕日の景色を求めてやって来たのは「メルヘンの丘」。
道沿いに駐車場が広く設置されています。
夕暮れの時間にはたくさんの方が来ていましたね。
夕日が沈むちょうどいい時間に来れました。
きれいに整備された畑の丘に木が立っている、なんともいい雰囲気なスポットです。
構図に苦戦しながら、沈んでいく太陽を追いかけます。
日の入りを見届けたらたくさんの人が撤収していきましたが、夕焼けは日の入りから約10分後くらいに起こるものです。
今日は晴れすぎていて焼けるかどうかは怪しいですが、寒さに凍えながらも待つことにします。
すると、待った甲斐あって徐々に空が赤く色づいてきました!
うっすら色づいてくれたらいいかな程度に思っていたのですが、これは期待以上に焼けてくれました…!
この夕焼けの時間、ゆったりした雰囲気の中でカメラのシャッター音だけが響く空間がたまりません。
朝から観光スポットを巡りまくった1日の締めくくりとして、最高の日の入りでした。
車中泊へ
日暮れ後の冷たい空気に凍えながら、近くにあった温泉「山水の湯」でお風呂に入ります。
(途中、鹿が轢かれているのを見ました。かわいそう..)
そして閉店ぎりぎりのスーパーで夕食を調達。
今晩の滞在場所は「道の駅メルヘンの丘めまんべつ」です。
名前の通り、メルヘンの丘からすぐ近くの道の駅。
広い駐車場にたくさんのキャンピングカーが停まっていて、外で晩酌をしている方もいましたね。
今日の夕食です。
道東エリア快晴のボーナスタイムは残念ながら明日の午前中で終わり。
ここ数日は怒涛の観光をしてきましたが、明日は少しのんびりした1日になると思います。
またあした〜
(2024年8月21日)
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