【日本一周旅】43日目〜花咲線を追う〜

旅日記

昨日は、オンネトー・阿寒湖などの景色を楽しみながら夜には釧路方面まで移動してきた1日でした。

そして今日は、絶景路線で名高い花咲線を追いかけて撮り鉄です。

花咲線は、以前に鉄道旅をしていた際に往復で乗り通したことがあるのですが、その絶景車窓に終始感動したことが印象に残っていました。

今まで日本中の列車に乗ってきましたが、花咲線は僕の中で全国トップ3には入る絶景路線だと思っています。

そんな花咲線を、今回は車で追いかけて鉄道風景写真に挑戦した様子をお届けします。

道の駅厚岸グルメパーク

昨晩滞在したのは「道の駅厚岸グルメパーク」。

厚岸湖と別寒辺牛川を望む気持ちのいいロケーションの道の駅です。

そして、今日は朝起きてびっくり。
信じられないほどの快晴です。

天気予報では道東一帯はしばらく曇り予報で、この旅で道東の青空を見ることはないのではとも思っていましたが、ここへきて一気に天気が逆転してくれました。

久しぶりに朝から晴れ渡った空を見ながら、嬉々として出発です。

別寒辺牛湿原

ポイント①

道の駅から約5kmほど車を走らせ、最初のポイントに向かいます。

国道沿いにぽつんとある空き地に車を停めます。

この場所はネットで探し当てた場所なので、観光地の類のスポットではありません。

いつもは観光整備されたスポットに行くことが多いですが、今日はどことも言えないような場所を巡ります。

しかし、駐車場から見える景色はこんな感じ。

どこをどう進めばいいんだ?と迷っていると、1本目の列車を逃してしまいました。

ただでさえ本数少ないのに…!

偶然、同じように写真を撮りに来てらした方が丘から出てくるところに出会い、道という道はなく草むらを分け入る必要があることを悟りました。

長ズボンに着替えて草むらに突入します。

すでにきれい…!

丘の斜面にも道はなく木々を分け入るように進むのですが、これまでに写真を撮りに来た他の方たちによって踏み固められたのであろう細い道筋がうっすらと見えるので、それを追って登ります。

そして、目的の開けたポイントに出ました。

列車を待たなくてもすでに絶景です!

青空も相まって、本当に気持ちがいい景色。
北海道に入って以降天気に悩まされ、いまいちパッとしなかった気分が一気に晴れました。

厚岸湖に水を運ぶここ別寒辺牛湿原はラムサール条約の登録湿地で、広い湿原を鉄道や車道からばっちり見られる絶景ポイントです。

3年前、買ったばかりのカメラを携えて、設定も何もわからずオートモードで写真を撮りまくった道東鉄道旅をしたのですが、その時にこの風景を花咲線から楽しみました。

その時撮れた別寒辺牛湿原の車窓写真がお気に入りで、今でもLINEトーク画面の背景画像やパソコンのデスクトップ画像に使っています。

「カメラを使ったらこんな写真が撮れるんだ!」と写真を楽しく思うきっかけの一つになった別寒辺牛湿原は強く印象に残っていたので、今回の旅でも絶対ここの風景を撮ろうと決めていました。

感慨に耽りながらも、朝の列車を逃したことで次は2時間後になったため、絶景を望みながら草むらに座ってWebライターの仕事を進めます。

風の冷たさで凍えそうになったころ、厚岸駅を出発した列車が見えて来ました。

汽車なので余裕で車に抜かれる速度でゆっくり走って来てくれます。

レンズを切り替えながら撮影。

狙い通りに撮れました!
しかも国鉄車で雰囲気もばっちりですね。

やっぱり青空があるとないとでは全然違う…!

ポイント②

次は30分後に反対方向から走ってくるため、別のポイントに急いで向かいます。

下りの方がこわい…!

駐車したスペースを挟んで反対側の丘に登ります。

こちらは滑ったら終わりな絶壁ですが、道はわかりやすい。

景色が開けた場所には割とすぐ着きました。

朝に出会った同じように写真を撮りに来ていた方もこっちで張っていました。

構図を探しながら待っているとすぐにやって来ました。
今度は塗装されているようです。

本当に気持ちがいい景色です。
今日は列車からの車窓も最高でしょう。

北海道のこの辺の列車は国鉄車なため、走行中でも窓を全開に開けることができます。

車内に吹き抜ける風を浴びながら、この日本離れした絶景車窓を見た時間の感動を思い出しました。

花咲線、また乗りに行きたいなあ。

厚岸グルメ「かきめし」

昼ごはんを目指して厚岸の市街に戻ります。

道路からも湿原はばっちり見えます

厚岸駅前まで来ました。

厚岸の名物といえば「牡蠣」です。
別寒辺牛湿原から運ばれる豊富な養分によって、厚岸湖では年中牡蠣の収穫ができるそう。

道の駅など焼き牡蠣や生牡蠣を食べられる場所はたくさんあるのですが、今回はずっと食べたいと思っていたお弁当で厚岸の牡蠣を楽しむことにしました。

厚岸駅前にある「氏家かきめし」で、あらかじめ電話予約しておいた弁当を受け取ります。

そして、道の駅厚岸グルメパークに戻ります。

厚岸湖を望むベンチに陣取りました。

そして、有名なかきめし弁当がこちら。

食べてびっくり。こんな美味しいお弁当があっていいものかと感動しました。

牡蠣はもちろん、貝の出汁が効いたご飯が最高すぎます。

このかきめし弁当は、予約しておけばホームで待ち構えて列車の中まで届けてくれるということで、北海道を鉄道旅したことある人なら一度は耳にしたことがあろう有名なお弁当です。

お店は不定休でいつでも食べられるわけではないため、今回ついに味わうことができて本当に大満足でした。

ちなみに、名前の通り厚岸のグルメが集まる「道の駅厚岸グルメパーク」ですが、この日は定休日でした。

ここのランチをあてにドライブしてきたおっちゃん二人が、定休日看板を見て嘘だろ〜!と叫んでいました。

おまけ

郵便局でお金をおろしたら、なんと全て新紙幣でした。

レジはいいのですが、銭湯の券売機などまだまだ新紙幣に対応していないところは多いので、これは地味に困るんですよねえ。

落石海岸

ポイント①

次のスポットを目指して、東に一気に進みます。

ただでさえ快適な北海道のドライブですが、青空が重なればもう最高です。

快調に進んで根室市に入りました。

以前に花咲線で根室に向かった時はこの辺りを濃霧の中進むことになり、何も見えない中大自然に分け入っていく強烈な車窓が印象に残っています。

そのため、この旅の出発前からこの区間は濃霧の中運転することも覚悟していたのですが、終始視界は良好なまま保ってくれました。

道路も想像以上に綺麗で走りやすいし、安心です。

そして、国道からは少し南に外れた落合の街に入ります。

落合岬には車でできるだけ近づいてみたものの、かなり歩かないといけないようなので今回は断念。

しかし、今回の目的地は別の場所です。
一応Googleマップ上では公道であるところまで、車で海側に出ます。

見えました、落石海岸です。

気づいたら曇っていました(笑)

しかし、天気など関係なくすさまじく巨大な景色に圧倒されます。

朝と同様にここも観光地では全くなく何も整備はされていないので、草むらの中を分け入って構図を探します。

少し車でライターの仕事をしながら待っていたら、列車がやって来ました。

ここは線路から遠すぎて走行音すら聞こえないので、危うく逃すところでした。

落石海岸というスポットは今回調べていて初めて知りましたが、ここも車窓から見たらものすごい迫力だろうなと思います。

せっかくかっこいい場所に来たので、車の写真も撮りました。

曇りの景色もこの場所では凄味が出ていいですね…!
最果て感があります。

ポイント②

少しだけ移動して、次は線路と海にもう少し近づきます。

これまた草むらの中にうっすらとできている道筋を辿って丘を登ります。

大迫力の景色です。
かっこいい…!

夕方になるとカモメが大量に飛び回っていました。

雄大な風景に不気味な雰囲気を付け加えてくれています。

カモメに圧倒されていたら列車を逃しかけました。

でも鉄道風景よりカモメ大量入りの方がいい写真かも。

晴れていて夕日がこの海岸の斜面に差し込んでいれば、また違った幻想的な風景が見れたのだろうと思います。

そうそう来れる場所ではないですが、また夕日に照らされる落石海岸も見てみたいものです。

車中泊へ

雲がどんどん分厚くなって夕日は全く拝めそうにないので、ここで切り上げて根室市街に向かいます。

根室市街が見えた!

濃霧でなくて助かりましたが、このどんよりした感じが根室に向かっている感を醸し出してくれます。
(勝手な僕のイメージですが)

根室市街に入り、まずは銭湯へ。

顔見知りの地元の方たちばかりの利用だったようで、少し余所者は居づらかったですね(笑)

そしてスーパーで夕食を調達。

このスーパーがよかった!

スーパーを出ると、突然の豪雨になっていました。

早めに街中に入っておいてよかった…!

そして、今晩の滞在場所は「明治公園」の駐車場です。

雨が強すぎて外に出られなかったので翌朝の写真

ここは根室で有名な車中泊スポットなため、多くのキャンピングカーなどが集まっていました。

今日の夕食です。

ついでに、道東といえば食べておきたい「標津羊羹」もスーパーで買って夜のおやつにしました。
これ北海道に来たら毎回食べている気がします。

明日は日本本土最東端・納沙布岬に向かいます!

またあした〜

(2024年8月19日)

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