【日本一周旅】69日目〜遠野と被災地〜

旅日記

昨日は、曇り空の下で岩手県・三陸の景勝スポットをのんびり巡った1日でした。

そして今日は、遠野の街と東日本大震災の被災地を巡ります。

特に被災地は必ず通ろうと思っていた場所。

1日たっぷりと観光した様子をお届けします。

道の駅遠野風の丘

昨晩の滞在場所は「道の駅遠野風の丘」。

岩手県遠野市の街はずれにある、大きな道の駅です。

広い駐車場と数日ぶりの青空が開放的でした。

ちょうど朝9時にオープンだったので、少し中をのぞいてみました。

綺麗な道の駅ですね…!
さすが観光の街です。

食堂で見つけて美味しそうだったので買ってみました。

今日は後ろに予定が詰まっているので、朝から張り切って出発します。

遠野

かっぱ淵

まずは遠野の街に戻ります。

ツルハドラッグで給水。

そして、中心部から少し離れた観光スポットにやって来ました。

遠野に伝わる民話の世界を体験できる伝承館もありますが、有料なので今回はパス。

今回の目的は河童です。
遠野といえば河童のイメージ。

伝承館から少し歩きます。

お寺の中に進みます。

着きました。「かっぱ淵」です。

遠野には数多くの河童伝説が残されているそう。

ここ「かっぱ淵」は、河童駒引き伝説を伝える河童神様が祀られています。

かっぱ釣り体験ができるようで、男の子が一生懸命きゅうり付き釣竿を振っていたのが可愛かったです。

河童が出るかどうかはさておき、民話の世界も奥深すぎますよね…!

日本各地にある風土記、本当に広い国です。

清流と緑に癒される良いスポットでした。

次のスポットに向かいます。

荒神神社

少し車を走らせ、昨日も立ち寄った場所へ。

「荒神神社」です。

田んぼの中に茅葺き屋根の神社が佇む景観スポット。

遠野らしい原風景が残る場所のひとつです。

四季折々の景色が楽しめるそうです。
稲が綺麗な時期に来れましたね。

昨日は曇り空でしたが、今日は無事に青空の写真が撮れました。

陸前高田名物「牡蠣」

遠野を出発し、沿岸部に向けて走ります。

陸前高田市までやって来ました。

まずは昼食です。
「かき小屋 広田湾」へ。

広田湾で獲れる牡蠣は、市場でも高値で出回るほどの名物だそうです。

焼き牡蠣やら生牡蠣やらを存分に楽しみたいところですが、ランチを予算内に収めるため、ここはカキフライ単品で。

満足度抜群の一皿でした。
最高です。

道の駅高田松原

陸前高田は2011年の東日本大震災で津波被害に遭った街。

更地に新しい街が整備されているのでとても綺麗な道路と街並みですが、この綺麗さが被災地である実感を呼び起こします。

「道の駅高田松原」に着きました。

道の駅もめちゃくちゃ綺麗で大きいですね…!

かなり多くの人で賑わっています。

以前出会ったキャンピングカーのおっちゃんが、「被災地は施設が新しくなって綺麗だから車中泊旅行者には快適だよ」と言っていたのを思い出しました。

東日本大震災津波伝承館いわてTSUNAMIメモリアル

道の駅高田松原の隣にある建物へ。

「東日本大震災津波伝承館いわてTSUNAMIメモリアル」です。

震災当時の記録や被災者たちの生の声が展示されています。

特に、被災者たちの声を集めた日誌が生々しすぎて印象に残っています。

やはり現地に来ないとわからないことがありますね。

奇跡の一本松

ここへ来た最大の目的、一度見てみたかった場所へ向かいます。

道の駅の裏側に広がる「高田松原津波復興記念公園」へ。

広い…!きれい…!
あまりの整備のされ方に驚きです。

美しすぎて逆にもの寂しさを感じますね…

海が見えました。

この美しく穏やかな海が牙をむいたとは信じられません。

堤防の上を少し歩きます。

堤防を下ると、津波に破壊された陸前高田ユースホテルの遺構がありました。

そしてその隣には、一度見たいと思っていた「奇跡の一本松」。

震災以前はこの辺り一帯に約7万本もの松林が広がっていたそう。

松林は津波に流されたものの、この一本だけは奇跡的に生き残りました。

海水にやられた土壌で一本だけ枯らさず残すのは至難の業だそうですが、復興のシンボルとして今もなんとか保存されています。

この目で見れてよかった…!

天気が良く快適な日だったので、しばしのんびり眺めました。

そして道の駅まで戻ります。

道の駅で郷土菓子「がんつき」をゲット。

カキフライだけでは足りないと思っていましたが、これが結構腹を膨らませてくれました。

今日はまだまだ予定があるので急いで次の目的地へ向かいます。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館

太平洋沿いを南下し、県境を超えます。

被災地周辺あるあるですが、道が新しいからかナビが迷いまくり。

ぐだぐだのナビ案内と格闘しながら、宮城県気仙沼市までやって来ました。

目的地は「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」。

気仙沼甲洋高校の遺構が保存されており、東日本大震災の被害を肌で感じられる施設です。

テレビやYouTubeで取り上げられることも多く、被災地に行ったら一度行ってみようと思っていた場所でした。

写真撮影はできませんでしたが、津波の映像や当時の状況を記録した展示、被災者たちの声を残したビデオなどをじっくり見て回れます。

私は震災当時小学生でしたが、今改めて見ると津波映像の衝撃が尋常ではないですね。

自分の故郷があんな風に崩れていく景色を生で見た方たちの心情は計り知れません。

旧気仙沼甲洋高校の校舎は撮影できました。

4階まで海水が来たことがわかるレターケース。
現場に行っても、そんな高さまで海水が押し寄せる光景はにわかに想像できませんが。

屋上に出てみます。

校舎は綺麗に保存されており、14年近く経つ今でも当時の被害をしっかりと目で見て感じることができます。

日本人の記憶の記録として、長く保存されてほしいものです。

そして、あの震災が自分の記憶にある世代ならば、現地でもう一度当時のことを思い出してみるのもいいでしょう。

また捉え方が変わるかもしれません。

唐桑半島 巨釜半造

日が暮れる前に行きたいスポットがあったので車を飛ばします。

気仙沼市街を抜けてやって来たのは「唐桑半島」です。

想像以上に時間かかりました…

日も傾いてもう人の気配もまばらですが、「巨釜・半造」という風景スポットに着きました。

駐車場から海の方へ降っていきます。

なかなか「端っこに来た感」ある雰囲気…!

東北はかっこいい系の景色が多いです。

この画角をインスタで見て来たのですが、日が落ちてしまって写真は微妙でした。

しかしシャッターポイントは多そうなスポット。
先へ進んでみます。

端まで行ったので折り返してきました。

近くにあるもうひとつの駐車場まで移動してみます。

日暮れを見に来たカップル以外は誰もいません。

こちらも楽しげなので海の方へ降ってみます。

見慣れない木々と植物たち、巨大な岩の崖景色が非日常感満載です…!

こんな楽しい場所だとは想像してませんでした。

とにかく景色がかっこいい…!

先端の景色も最高です。
時間も良かった。

空もなんとも不気味な色に染まってくれて、最高にわくわくしたスポットでした。

安波山展望台

気仙沼の市街に戻り、お風呂を探します。

なかなか難航しましたが、ネットカフェを見つけました。

ネカフェを使うには会員登録などが必要なものの、なんとシャワーだけなら格安で30分使わせてくれるとのこと。

受付の方(店長さん?)もめちゃくちゃ優しく、快適なシャワーでした。
これはいい場所見つけた。

お風呂は完了しても今日の観光はまだ終わりません。

夜景を見るために山を登ります。

気仙沼のBRT

暗すぎて懐中電灯必須な山道でした。

しかし、道や展望台はかなり綺麗に整備されています。

見える夜景はこちら。

寒色と暖色が混じる綺麗な展望です。

復興の証となる光ですね…!

車中泊へ

ようやく1日が終わり、今日の車中泊スポットへ。

再び県境を超えて岩手県へ戻り、内陸の方へ進みます。

スーパーで夕食を調達。

さらに進み、今晩の滞在場所は「道の駅かわさき」です。

今日の夕食はこちら。
相変わらずご当地納豆を食べています。

明日は天気も良さそうなので、岩手県の南部を1日観光していきます!

またあした〜

(2024年9月16日)

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